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約半数の就活生が就職先に安定を求める結果に。スタートアップ企業が優秀な学生を獲得するためには?

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11月も終わりに入り、来年度の就職活動の準備に追われている方も多いのではないでしょうか。
そんな中、気になるのは学生の動向ですよね。
以前の調査でほとんどの学生は就職先の企業に対して「安定を求める」という結果が出ました。
(「【大学生の就活事情】「大手企業」と「ベンチャー企業」ならどっちがいい?」より)

ベンチャー企業に就職したい学生が8%であったのに対し、大手企業に就職したい学生は48%でした。
ベンチャー企業と呼ばれる新しい企業が多くなり、学生の就職活動の幅も広がった今でも実際には就職先に安定を求めて大手志向の学生が多いことが分かりました。

そこで今回はベンチャー企業ではなく、学生がスタートアップ企業に対してどのように思っているのかを調査しました。
スタートアップ企業が優秀な学生を獲得するためにはどのようにしたら良いのでしょうか。

スタートアップ企業の意味を知っている学生は約2割

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はじめに、学生はスタートアップ企業という言葉の意味を知っているのでしょうか

スタートアップ企業という言葉を「知っている」と回答をした学生は17%でした。
約2割の学生がスタートアップ企業を知っているようです。
スタートアップ企業という言葉を知らない学生のほうが断然多いようですね。

スタートアップ企業ってベンチャー企業のこと?

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(出典:AC写真

スタートアップ企業とはどのような企業のことを指すのでしょうか。
“スタートアップ”という言葉からもなにか新しいことを始める企業、いわゆる“ベンチャー企業”なのでしょうか。

答えはNOです。
デザイン・コンサルティング会社であるfreshtraxのサイト記事によると、スタートアップ企業という言葉はアメリカでは浸透しているものの、日本ではまだまだ知られていなません。
ベンチャー企業とは異なり、スタートアップ企業は“新しいビジネスモデルを開発し、ごく短時間のうちに急激な成長とエクジットを狙う事で一獲千金を狙う人々の一時的な集合体”とfreshtraxでは定義しています。

そもそもベンチャー企業とは日本独自の造語であり、新しく出来た小さな会社を総称してベンチャー企業と呼んでいます。
それに対してスタートアップ企業は会社の設立年数や規模はあまり関係無く、市場においてある程度受け入れられると確信が得られたビジネスモデルを事業展開している企業のことを言います。
(参考:ベンチャー企業とスタートアップの違い | freshtrax | btrax スタッフブログ

意外とスタートアップ企業の意味を知らない学生は多いのではないでしょうか。

スタートアップ企業に就職したくない学生が約8割

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思う:4%
どちらかというと思う:12%
どちらかというと思わない:40%
思わない:44%

スタートアップ企業に就職したいかどうかアンケートを採りました。

スタートアップ企業に就職したいと「思う」と回答をした学生は4%、「どちらかというと思う」と回答をした学生は12%でした。
約8割の学生はスタートアップ企業に就職したくないと思っているようです。

スタートアップ企業に就職したい理由

スタートアップ企業に就職したいと「思う」、「どちらかというと思う」と回答をした学生の理由がこちらです。

・自分で会社を作れるから
・将来性がある
・成長できそう
・誰でも入れそう
・若い人が多そう
・革新的だから
・楽しそう

スタートアップ企業に就職すると「自己成長できそう」という意見が一番多く見られました。
また、「革新的である」、「新鮮である」、「新しい価値観に期待できる」など、スタートアップ企業には従来の企業とは違った新しい文化があると感じている学生が多いようです。

スタートアップ企業に就職したくない理由

スタートアップ企業に就職したいと「思わない」、「どちらかというと思わない」と回答をした学生の理由がこちらです。

・リスクが高い
・不安定である
・どのような会社か分からない
・3年後の想像が出来ない
・積み上げてきた実践がないから
・先が見えなく安定性があると思えないので
・経営事情が心配だから
・いつも忙しそうで残業ばかりなイメージ
・一から作り上げていかなくちゃいけなくて大変そうだから

「不安」、「リスクが高い」という意見が一番多く見られました。

スタートアップ企業のような、今までにないビジネスモデルで仕事をすることに対して、学生の約2割は「面白い」、「自己成長できそう」と魅力的に感じているのに対し、約8割の学生は「不安定である」、「経営が心配」などリスクとして感じているようです。

学生は自分がやりたいことかを軸に企業を選ぶ

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1位:自分がやりたいことか
2位:給料
3位:経営状態の安定
4位:会社の雰囲気
5位:会社のビジョン

どのような条件があるとスタートアップ企業に就職したいかアンケートを採りました。

「自分がやりたいことか」という回答が一番多く、48%でした。
およそ2人に1人の学生はスタートアップ企業を選ぶ際に、その企業の仕事が自分のやりたい仕事なのかで判断するようです。
次に「給料」と回答をした学生は46%、「経営状態の安定」と回答をした学生は45%と続きました。

「事業内容」、「会社のビジョン」と回答をした学生は共に21%でした。
「事業内容」よりも「給料」、「会社のビジョン」よりも「経営状態の安定」を見て学生はスタートアップ企業を選ぶかどうか判断することが分かりました。
約8割の学生がスタートアップ企業に就職を望まないというさきほどのアンケートからも分かるように、今の学生は就職する企業に対して安定を求めているようです。

学生が知っているスタートアップ企業は?

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1位:株式会社メルカリ
2位:スマートニュース株式会社
3位:株式会社Gunosy
4位:株式会社TABIPPO
5位:freee株式会社

「株式会社メルカリ」と回答をした学生が一番多い結果となりました。
株式会社メルカリはスマホで行うフリマアプリを運営している企業です。
フリマアプリでは写真と撮るだけで簡単に商品を出品することができます。
その手軽さが若者から支持されており、今若い層から人気のフリマアプリになっています。

次に「スマートニュース株式会社」、「株式会社Gunosy」と続きました。
こちら2つとも同様に情報キュレーションアプリで、テレビCMなど広告にも力を入れています。
経済の記事からスポーツ、恋愛コラムまで様々な記事を簡単に見ることができるのが魅力です。

また、学生が知っているスタートアップ企業の企業名を見てみると、比較的サービス名(アプリ名)と企業名が同じ企業が認知度上位に上がりました。

今の学生は就職に安定を求めている

バブルが崩壊し、経済が滞っていた時代に比べると現在は安定してきました。
また、就職氷河期と呼ばれる時代に比べると近年の就職活動は学生優位の「売り手市場」になっており、昔ほど就職活動に苦労しなくなりました。
このように経済は上向きになってきている一方で、学生はいまだ就職する企業に対して安定志向が強いようです。
実際に約8割もの学生がスタートアップ企業を志望していませんでした。

今後、スタートアップ企業が優秀な学生を獲得するためには、認知度を上げるためにインターンシップなどを実施するなど、採用活動のための母集団形成を行うことが有効だと考えられます。
実際にインターンシップや会社説明会に足を運んでもらわないと、学生からのスタートアップ企業の印象はあまり良くないようです。

ぜひスタートアップ企業のかた、採用担当/人事のかたは参考にしてみてください。